ガスバリア包材
(溶融成形)
ニチゴーGポリマー™の用途例|ガスバリアフィルム
ニチゴーGポリマー™は低湿度下において、熱可塑性樹脂の中で最も高いガスバリア性を有します。
高湿度下でのガスバリア性低下を防ぐためには、多層化が有効です。
スクリューデザイン及び温度勾配については基本物性・成形性・溶融成形温度範囲と温度勾配をご参照ください。
ニチゴーGポリマー™の酸素透過度(湿度依存性)
以下のようにEVOHと比較して、ニチゴーGポリマー™は低湿度下で高いバリア性を有します。
サンプル:多層フィルムPP/tie/ニチゴーGポリマー™ BVE8049P(又はEVOH)/tie/PP
測定条件:23℃
フィルム層構成例
共押出多層フィルム・押出コートフィルム・紙コートにおけるフィルム層構成について解説します。
共押出多層フィルムの構成は以下です。
【共押出多層フィルム】
PE/tie/ニチゴーGポリマー™/tie/PE
PP/tie/ニチゴーGポリマー™/tie/PP
Ny/tie/ニチゴーGポリマー™/tie/シーラント
押出コートフィルムの構成は以下です。
【押出コートフィルム】
O-PET//ニチゴーGポリマー™/tie/PE
紙コートの構成は以下です。
【紙コート】
紙//ニチゴーGポリマー™/tie/PE
(回収時にニチゴーGポリマー™層が溶解し、紙層とPE層が容易に剥離します
紙//PE/tie/ニチゴーGポリマー™/tie/PE
【参考】
加工温度条件
インフレーション加工条件例
溶融キャスト加工条件例
については、溶融成形性をご参照下さい。
ニチゴーGポリマー™の用途例|フィルム【水溶性】
ニチゴーGポリマー™の単層フィルムは、低温水溶解性に優れています。
ニチゴーGポリマー™の水溶性フィルム用途における推奨グレード
水溶性フィルムにおけるニチゴーGポリマー™の推奨グレードは基本グレードと高流動グレードがあります。それぞれの品種とMFR、適用用途(Tダイキャストとインフレーション)の可否は下図の通りです。
特徴 | 品種 | MFR 1) (g/10min) | 適 用 用 途 | |
Tダイキャスト | インフレーション | |||
基本グレード | BVE8049P* | 4.3 | 〇 | 〇 |
高流動グレード | OKS-8077P* | 30 | ‐ | – |
1):2,160gf, 210℃
*食品包装材料用推奨グレード
OKS;開発品
上記数値は、代表値であり、保証値ではありません。
ニチゴーGポリマー™を使用した水溶性フィルムの水溶解速度
溶解速度はフィルム(プレート)の厚み、水溶解温度、撹拌方法によって大きく影響を受けます。
下図のように、フィルム(プレート)の厚みによって同じ温度下でも溶解時間が異なることが分かります。
サンプル:ニチゴーGポリマー™ BVE8049P単層フィルム又はプレート(25×50mm)
【測定方法】
各温度に調節した攪拌下の水にフィルムまたはプレートを浸漬させ、完全に溶解するまでの時間を測定
攪拌:スリーワンモーター300rpm
【参考】
加工温度条件
インフレーション加工条件例
溶融キャスト加工条件例
については、溶融成形性をご参照下さい。
ニチゴーGポリマー™の使用用途については、以下の記事でも解説しています。
ニチゴーGポリマー™のボトル用途:https://www.g-polymer.com/jpn/petbotoru/
ニチゴーGポリマー™の溶液コートフィルム用途:https://www.g-polymer.com/jpn/coatfilm/
ニチゴーGポリマー™の射出成形品用途:https://www.g-polymer.com/jpn/syasyutu/
ニチゴーGポリマー™の生分解性バリア包材用途:https://www.g-polymer.com/jpn/barrier_film/
ニチゴーGポリマー™の溶融成形性
ニチゴーGポリマー™は溶融成形可能な樹脂です。
ニチゴーGポリマー™は、PVOHに比べ融点が低く、成形可能温度範囲が広いため、溶融成形性に優れています。