ガスバリア性

ガスバリア性とは?

ガスバリア性とは、フィルムや包装材が酸素や水蒸気などのガスを通しにくい性質のことです。
これにより、食品や医薬品の品質を長期間維持することができます。

例えば、酸素を遮断することで食品の酸化を防ぎ、鮮度や風味を保つことができます。

また、水蒸気を遮断することで、湿気に弱い製品の劣化を防ぐことも可能です。ガスバリア性を高めるためには、アルミ箔や特殊な樹脂を使用した多層フィルムがよく使われます。

 

ニチゴーGポリマー™のガスバリア性能

ニチゴーGポリマー™のガスバリア性

ニチゴーGポリマー™は低結晶性でありながら高い水素結合力を有するため従来のPVOHよりも優れたガスバリア性能を発揮します。

 

酸素バリア性

ニチゴーGポリマー™は、一般的に酸素バリア材として使用されているエチレンビニルアルコール(EVOH)よりも、ドライ条件下で 30-600倍 酸素バリア性に優れています。

樹脂種cc 20μm/m2 day atmニチゴーGポリマー™
を1とすると
ニチゴーGポリマー™
BVE8049Q
0.00231
完全ケン化PVOH0.0052
EVOH 29mol%0.0730
EVOH 44mol%1.3600
ナイロン67635,000
ポリプロピレン39001,700,000

サンプル:溶液コーティングフィルム(ナイロン6,ポリプロピレンは単層フィルム使用)
測定条件:20℃, Dry

材質・構成・厚みに応じた酸素透過度については以下のシミュレーターにてご確認ください
簡易版酸素透過度シミュレーションソフト(GTR Simulator Lite)

 

水素ガスバリア性

ニチゴーGポリマー™は、熱可塑性樹脂の中でもっとも高い水素ガスバリア性を示します。

樹脂種cc 20μm/m2 day atm
ニチゴーGポリマー™
BVE8049Q
<3
EVOH 29mol%26
EVOH 44mol%440
ナイロン 66900
ナイロン 115,600

サンプル:単層フィルム
測定条件:Dry
ニチゴーGポリマー™, EVOH:41℃
ナイロン樹脂:室温

 

炭酸ガスバリア性

ニチゴーGポリマー™は、炭酸ガスに対しても高いバリア性を示します。

樹脂種cc 20μm/m2 day atmニチゴーGポリマー™
を1とすると
ニチゴーGポリマー™
BVE8049Q
0.00581
完全ケン化PVOH0.00681.2
EVOH 32mol%1.3224

サンプル:2軸延伸フィルム
測定条件:20℃, Dry

 

湿度依存性

ニチゴーGポリマー™のガスバリア性は湿度依存性があります。
ニチゴーGポリマー™の湿度依存性
サンプル:多層フィルム PP/tie/ニチゴーGポリマー™ BVE8049P(又はEVOH)/tie/PP
測定条件:23℃

材質・構成・厚みに応じた酸素透過度については以下のシミュレーターにてご確認ください
簡易版酸素透過度シミュレーションソフト(GTR Simulator Lite)

 

透湿性

ニチゴーGポリマー™:BVE8049Q(溶融キャストフィルムはBVE8049P)
測定方法:カップ法
サンプル:30μ単層フィルム

 

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